整理整頓

ホームページ内の記事をいったん整理しました。

この半年で環境や心境に大きな変化があり、あまりくわしくは述べないとしても、とにかく指の毛がまったく生えてこなくなった。なにを言っているのかわからないがほんとうのことだ。指の毛がしっかりと生えるタイプの人間だったわたしにとってこれは正直かなり驚きの変化である。毎朝仕事に向かう電車のなかで、朝日に照らされて神さまみたいにきらきらと光る自分の指毛をながめながら、ああ、生えているな、と思う日々が忽然となくなったわけなのですから、驚くのも無理はない。生えていたものが生えてこなくなるいうのは、たとえ髪の毛でなくともとてもさみしいことなのだと知った。なんていうかそんな心境のなかでの整理整頓となりました。

記事の整理はしたのですが、うっかり両親が置物と化す記事だけ残ってしまい、残ったついでに久しぶりに読んでみたら奇しくも屁みたいに笑ってしまったのでそれはそのままにしています。また整理した記事に関しては、非公開にしていませんのでご懇意いただいている各リンク先からは問題なく飛べると思います。

 

対してツイッターはものすごく頻繁にツイートをしている。嗜好品のように手放せなくなっており、やめられないもの、わたしはアイスとくにガリガリ君を食べることがやめられないのですが、ガリガリ君を食べることと同じくらい必要なこと、今はツイッターがないと生きづらいと思うくらいになっています。そんな大げさなことを言っておりますが内容自体は生活の垂れ流しで、読み返してみるとばか丸出しだし誤字が多いしすこしツイートを制限したい。ツイッター制限。ツイッターダイエット。ツイッターやめたら指寂しくなってきっとポテトチップスとかに指を伸ばしてしまうからからきっと太る。触るならキーボードを触って文章を打つとかしたい。

似てるが伝わらない

「あの人○○に似てる!」というのが他人にまったく伝わらないということはよくある。

わたしもこのあいだ、仕事で会った人があまりにも「おみやげ屋さんで売っている小さいお餅」に似ているなと思ったので、その人に似ている小さいお餅の画像を検索し、会社の人に「あの人これに似てますよね!?」と聞いて回ったのだが、誰からも、まったくといっていいほど同意を得られなかった。

そういえば、小さいときにものまねバトルで司会をしていた研ナオコさんを見て「鶏そぼろ弁当みたいな人だなあ」とか思ったり、ヤワラちゃんの試合を見ていて「強い蒸しパンだ!」と思ったりしたけど、たしかにそのどれもが他人の同意を得られなかったような気がする。

ただ最近「カルロス・ゴーン氏がMr.ビーンに似ている」というのは、大多数に理解された。これはとてもうれしかった。みんな同じこと思ってたんだなあ、というのはなんだかうれしい。

もしかしたら食べ物に例えるのがいけないのかな。でも、いったん似てると思っちゃったものは似てるんだからしょうがないよね。おみやげ屋さんに売っている小さいお餅だ!って思っちゃったら、もうそれにしか見えないんだもの。ああ、おなかがすいてきた。

 

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<仕事で会った人に似ている、お土産屋さんに売っている小さいお餅>
ごま摺り団子  (菓子匠 松栄堂)

無題のお悔やみ

先日、祖父が89歳でこの世を去った。大往生といっていいと思う。最期は静かに息を引き取ったそうだ。

祖父のことは大好きだったから、畑の枝豆を一緒に掘ったりとか、家の前の川でザリガニ釣ったりとか、私が作ったウンコファイターズの話をまじめに聞いてくれたりとか、祖父が手作りした将棋盤と駒で将棋差したりとか、あと将棋はちょっと手加減してくれたりとか、そのすべてが楽しく鮮明に思い出されるけど、でも時間は確実に流れていて、私はもう喪服持ってないと不便なくらいには大人だし、祖父はぽっくり死んでしまうくらいには老人だった。ああ、ほんとうに死んでしまったんだなあ、おじいちゃん。おじいちゃん。

出棺のとき、遺影を抱えた母のくたびれた背中を見ながら、やっぱり肉体は老いたくないなあと思ったし、あとこういう話題はとくに最後だからといってとりあえずの「今までありがとう」とかいうのでまとめるのはなんとなく決まりが悪い。私としては。私としてはやはり言いたいことは言っておかなくてはいけない。うん。そうだ。

ねえおじいちゃん、最後まで聞けなかったんだけど、リンゴをすりおろしてご飯にかけて食べてたやつ、あれおいしかったの?

 

ジャニス・ジョプリンとピンク・フロイドと近所のおばちゃん

唐突なのだがこのあいだ夫に、わたしという人間がいかにジャニス・ジョプリンという歌手に感銘を受けたかを説明したのだけれど(その部分は長くなるので割愛するね)わたしの話を聞くなり夫は

「でもさあ、ジャニス・ジョプリンって、そんなに歌うまくないと思うよ。きっとどこか近所のおばちゃんにMove Overを歌わせても、たぶん同じくらいソウルフルに歌えるはずだよ」

と反論してきたわけ。

なにを言ってるんだ貴様は。
わたしがこんなにジャニスについて熱弁しているのに、なぜ近所のおばちゃんを引きあいに出すのだ。むかつく。ほんと馬鹿にしてる。

 

いや、でもね、たしかにむかついたんだけど、そういえばわたしが高校生のころ、家でピンク・フロイドのアルバム『狂気』のCDを流していたときに「あら、すごい曲ね」と近所のおばちゃんが窓から顔をのぞかせながら家に入ってきたことがあって、それが「虚空のスキャット(The Great Gig In The Sky)」という曲であった。

あの曲はクレア・トリーという女性シンガーが、怒りとも喜びともいえない底知れぬ感情を激しくスキャットし続けるただただ圧倒的なボーカル・ナンバーであるのだが、その近所のおばちゃんが入ってきたのはちょうど前曲の「Time」が終わったタイミングで、たまたま「虚空のスキャット」がかかりはじめたんだけど、おばちゃんは徐々に曲がヒートアップしてきたのを感じ取り、突然、なんらかのスイッチが入った、いやむしろ壊れたかのように、クレア・トリーの声にあわせて、なぜか藪から棒にスキャットし出したのだ。

 

アーア!アーーーア!!アアアアーオウオ!!オウオ!!オウオ(続)

 

おばちゃんのスキャットに、体中の鼓膜が振動した。そして同時に、わたしは耳を疑った。だって、近所のおばちゃんのスキャットを聴くことになるなんて、一体だれが想像するだろうか。
なんせ、その場には「CDを止める」という選択肢は用意されてはいなかった。そう、圧倒されていたのだ。わたしは。目の前にいる、近所のおばちゃんに。すごく、とても地獄的な意味で。

 

 

あの一件以来、わたしは「虚空のスキャット」を聴くと、けっこう真剣に胃が痛くなる。マジだ。だってすごいこわかったもんあの空間。実はああいう状況こそが虚空なんじゃないかと思える。
(ちなみにおばちゃんは、さんざんスキャットしたあとに自分のところの庭で取れたプチトマトを置いて帰っていった。おいしかった。)

で、話をまとめると、ジャニスの歌唱力をとやかくいう以前に、体験談からいって、おばちゃんという生き物はソウルフルな生き物なのである。パワフルとも違う。わたしが見たあれこそ、まさしく魂の生き様だった。(すごく適当なことを言っている)

わたしもああいうソウルフルなおばちゃんになるのであろうか。っていうか、ソウルフルの使い方間違っているような気がするが。まあ、いいか。

ピンチョスで知育しよう

 

突然だがみなさんは「ピンチョス」という食べ物をご存知だろうか。

 

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(こんなの。セレブっぽくてみてて緊張する

 

ああ、これね、と思った人もいるだろう。おしゃれな立食パーティーとか、おしゃれなウエディングパーティーとか、とにかくなにかしらのおしゃれなパーティーでよく見かけるやつだ。
つまようじや串であらゆる具材を刺し、食べやすいようにしてあるのが特徴で、まあまず家庭では見ない料理だとおもう。「お母さんこれ作って」なんて頼んだら、お母さんが機嫌を悪くするくらいには、まあまあおしゃれで非日常的な食べ物である。

 

で、急に話は変わるのだが、わたしはおもちゃの会社で企画開発の仕事をしている。新しいおもちゃを考え、商品化する仕事だ。
なので仕事柄、いろいろなおもちゃ(大人のではない。こどもの。)に触れる機会があるのだが、最近「知育玩具」についていろいろ調べていた。知育玩具とは、幼児や児童の知能的発達を促進するためにつくられた玩具のことだ。代表的なのはLEGOとかで、まあパズルとかも含めてあんなの全般を指すんだけど、調べていく中でみつけた知育玩具に、とある重大な秘密があることに気がついてしまったのである。

 

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(調べていて興奮したのでうっかり取り寄せてしまった知育玩具がこれ。7,600円。)

 

……おや?

もしかしたら、勘のいい人は気づいてしまったのではないだろうか。
わたしのいいたいこと。
そう、この知育玩具、ピンチョスに似てるのである。

 

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(ほら、ピンチョスだ!)

 

これはなんたる発見だろうか。積み重ねてから刺すか、上から刺していくか、という微妙な性質の違いはあるが、これ以上の驚きはない。これはなんたる未知の遭遇であろうか。

このような大発見をしてしまった以上、わたしは責任を持ってこの知育玩具とピンチョスを結びつけた遊びを考えなくてはならない。いや、べつに誰もそんなこと求めていないんだけど。でもやはり、おもちゃの会社で働く身として、それは絶対にやらなくてはならないのである。

 

 

と、いうことで、ピンチョスで知育する「知育玩具ピンチョス会」を急遽開催することにした。

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(メンバーはいつもの3人。「動物嫌いやねん」のまみちゃんと魚卵のマクモさん。)

 

ピンチョスをするにはまずカタチから入らねばならない。ピンチョスはおしゃれな食べ物なので、それにあったおしゃれな格好をするべきである。なので今日はみんなちょっとおしゃれな格好をしてきてね、と伝えた。

 

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(わたし的「ピンチョスを食べるに然るべき格好」)

 

この格好がおしゃれかどうかということは置いておいて、キマっている。ちなみに清澄白河駅のB1出口前だ。光がいい感じである。
(自分ではキメたつもりだったのだが、あとでこの写真とほぼ同じ格好だということに言われて気がついた。恥ずかしい。)

 

さて、格好がキマったら次は買い出しだ。
ピンチョスをするための食材は、知育玩具のようカラフルでなくてはならない。わたしが買った知育玩具のカラーリングを元に、食べ合わせなども考えながら慎重に食材を探す。

 

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(ふだん絶対買わないものがそろいます)

 

選ばれた知育食材がこれらだ。

 

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(わ〜!おっしゃれ〜!)

 

超おしゃれだ。この色並びだけでもだいぶハッピーになるし、刺激的である。毎日こんなカラフルな食卓だったら、きっとこどもの感性も研ぎ澄まされていくに違いない。

ちなみに食材は下記の通り。

 

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(赤:トマト、いちご、梅干し)

 

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(橙:オレンジ、サーモン、よっちゃんイカ)

 

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(黄:卵焼き、かぼちゃ、パイナップル)

 

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(緑:キウイ、アボカド、ズッキーニ)

 

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(紫:レッドオニオン、ブルーベリー、ホタルイカ)

 

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(青は白で代用:クリームチーズ、マッシュルーム、餅)

 

よっちゃんイカがやや異端児感を否めないが、まあとりあえずやってみるに越したことはない。

まず簡単にルールを説明しよう。

 

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(実際の知育玩具のルールにのっとってピンチョスする)

 

この写真の「木の板」の指示に沿って、色に合わせた食材をピンチョスしていく。板はいくつも種類があるので、食材の組み合わせも無限にあるのだ。

なんてこったい、これはけっこう頭を使うぞ。

 

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(無限の可能性たち)

 

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(この木の部分はバゲットで。フランスパンじゃないわ。バゲットとお呼び。)

 

準備も整ったことなので、さっそく知育ピンチョスに取り掛かろう。
まずはまみちゃんから。引き当てた木の板はこれだ。

 

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(赤と黄色と紫しかない!)

 

なんと! この限られた色合いの中で、彼女はどんな食材を選択するのか。
もうすでに、私たちの知育は始まっているのである。

 

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(「ホ、ホタルイカからいくかなあ…」と弱腰のまみちゃん)

 

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(すげえ刺しにくい。ピンチョスってこんなに手が汚れるのか)

 

最初はつまようじでチョしていたのだが(刺していたのだが)、どう考えてもつまようじの長さに食材が入りきらないので途中で竹串に変更。

ううむ、それにしても刺しにくい。おかげでどんどん手が汚れていく。あれ? ピンチョスっておしゃれで食べやすい食べ物じゃなかったっけ?

自分たちのピンチョスにそんな不信感を感じつつ、ひとつめの知育ピンチョスが、いまここに完成した。

 

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(うおー! これぞ求めていた知育ピンチョスだ! )

 

うお、うおおおおおおおおお!
これぞわたしが求めていた、ピンチョスと知育玩具の共存である。すばらしい絵面だ。

ちなみに食材は上から梅干し→卵焼き→ブルーベリー→トマト→かぼちゃ→ホタルイカ。こうやって書き連ねると、ちょっと心配な組み合わせだ。
ていうか問題は味なのである。知育ピンチョスは見た目以上に「食べ合わせ」というものを考えるのがもっとも重要なのだ。そこにいちばん頭を使う。さあ、気になる味はいかに…。

 

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(「あー……うん。なくは、ないかな」とまみちゃん)

 

なくは、ない。
おそらくそれは、「あまりおいしくない」ということだ。食べれなくはないが、おいしくはない。
食材と食材が、奇跡のハーモニーを奏でなかった。つまり、まみちゃんの知育ピンチョスは、こんな言い方をしたくはないが、やや失敗していたのである。
しかし、失敗は成功のもとだ。失敗があってこその知育、失敗があってこそのピンチョスなのである。

 

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 (「がんばるぞお〜」と張り切るマクモさん)

 

まみちゃんのやや失敗した知育ピンチョスをよそに、マクモさんは張り切っていた。「わたしがまみちゃんの失敗を生かしてみせる」と言わんばかりに、わくわくしながらパーツを組み立て、ピンチョスを作り出していく。

 

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(上からマッシュルーム→トマト→ズッキーニ→よっちゃんイカ→レッドオニオン→卵)

 

おお、なるほど。よっちゃんイカ以外は悪くなさそうな組み合わせだ。だが、実際に食べてみると、まったく予期しないところでマクモさんは重大なミスを犯していたのである。

 

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(「たまねぎ、カラい」と言ってこのあと盛大にむせる。)

 

刺したレッドオニオンの量が多すぎたのだ。 おしゃれなサラダに入ってるレッドオニオンだから、大量に食べてもカラくないと高をくくっていたのである。このあとしばらく彼女は涙目だった。というか、何を食べてもたまねぎの味しかしなくなった。これは痛恨のミスである。

おっと、そんなこんなでわたしの出番が回ってきたぞ。

 

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(上からクリームチーズ→卵→梅干→アボカド→いちご→パイナップル→餅)

 

真ん中の組み合わせがやや心配なピンチョスが完成した。
そして、その心配は的中した。

梅干とアボカドの組み合わせの悪さが、飛び抜けて秀逸だったのである。
マクモさんとは違う意味でむせた。びっくりした。

 

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 (なんかもう、ふつうにピンチョスしない?という声)

 

疲労だ。疲労感しかない。
知育ってこんなに疲れるのか。いやこれはピンチョスに疲れてるのか。どっちだ。
いや、どちらにせよ頭を使うというのは、すごくエネルギーを使う。この知育ピンチョスは、頭を使うわりにカロリーが摂取できないという難点があるのではないだろうか。

 

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(結局ふつうのピンチョス会がはじまった。安心して食べれるぞ)

 

むしろ、知育というのはピンチョスに限らないと思う。どのような組み合わせでどのようにおいしくできるのか、どのようにおいしくみせるのか、というのは、料理全般に言えることだ。おいしい料理は、こどもの健やかな成長を促す。知育っていうか、食育か。それは。

とどのつまり、この「知育玩具ピンチョス会」は、知育でもピンチョスでもなんでもない、悲しいので言いたくないが、言ってしまえばただの徒労だったのである。

 

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(まあこの美しい色合いが見れたのはなかなかよかったけれどね)

 

徒労とは言ったが、それでも「ピンチョスと知育玩具は共存し合わない」ということはよくわかった。(最初からわかってた気もするけど。)「食べ物で遊ぶな」というのは、つまりこういうことなのかもしれない。おいしくないものができたら、悲しいもんな。

知育ピンチョスはちょっとアレな味だったが、あまった食材はすべてふつうにピンチョスして完食したので安心してほしい。
あと家でピンチョスはするものじゃないと思う。散らかる。これは間違いなく今後の人生の教訓になるだろう。ピンチョスは作るより提供されるものだ。

 

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(果物だけだと有楽町駅前の果物屋で売ってるやつになる。もうピンチョスがわからなくなってきた。ピンチョスこわい。)

 

音姫がなくても大丈夫な世界にしたい

 

「ここのトイレ音姫ついてなくて超あせったぁ〜」

 

トイレの前の休憩コーナーで本を読んでいたら、そんな言葉が聞こえてきたので、
わたしはふと声のするほうへ視線を送った。
若い女の人かな、と思ったら案の定、ふわふわの巻き髪をぶらさげた、百貨店の1階みたいなにおいのするOL風の女だった。

ははん、キミは音姫ないとダメな人なのね。ふうん。

 

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<音姫、ことトイレ用擬音装置。音姫はTOTOの登録商標だ。>

 

 

音姫というのはどうも苦手だ。
わたしの意見としてはむしろ、なんであんなものあるの、って感じ。
だってアレ、使うほうが恥ずかしいじゃないですか。
あの「いまわたしのこの恥ずかしい行為をなかったことにしてます」感、ほんと恥ずかしい。

あ、ていうか男の人はあまり、音姫に縁がないのよね。知らない人のために説明しておくと、音姫は女性的に恥ずかしいとされる「排泄音」を水のせせらぎの音でかき消してくれるトイレ用擬音装置だ。基本的に最近の女子便所にはだいたいある。「音姫」というのはTOTOの登録商標で、INAXは「流水音」という名前だったりするが、機能自体の一般名詞としても「音姫」が主流になっている。

ぶっちゃけあのわざとらしい水のせせらぎの音がけっこう不快で、そんな音でかき消せるほどわたしのウンコは軟弱じゃない!とかよくわからない対抗意識さえ生まれるくらい。音姫を使わないわたしとしては、かなり余計なお世話感にあふれる音なのである。ほんと、あんなもの使う意味がわからない。

 

■音姫が必要とされる理由

といってもわたしは、自分の排泄音にも他人の排泄音にも特になにも感じない、かなり排泄音に関しては無頓着なタイプなので、結構ズレているんだと思う。やはり音姫が一般化している以上、音姫が女性にとって「なくてはならないモノ」であるという事実は明白だ。

では、なぜ音姫は必要とされているのか。その答えは想像できるとおりで、自分のウンコのブリュブリュ音を他人に聞かせるのは申し訳ないからである。(もちろんおしっこのしゃーしゃー音も)つまりは気づかい、エチケットとして音姫は必要とされている。

しかしそれとは別に、「排泄音=恥ずかしいもの」だと決めつけて排泄音を嫌悪するタイプの人がいる。このタイプは前者と大きく違い、気づかいという精神を超えて「排泄音を他人に聞かせるなんてありえない」と思い込んでいるのだ。これは結構厄介なタイプで、どう厄介かというとまあ小学生のときによく「あの子いまウンコしてるんだよ」ってみんなにウワサする子、いたじゃない。あんな感じ。つまりは他人の排泄音を聞いて余計な想像をふくらませ勝手にイヤな気持ちになってそれをありえないとする人たちを差す。

このように、音姫の需要は「気づかいエチケットタイプ」と「自分主体のエチケットタイプ」の2軸によって支えられているといえるだろう。

 

■製品としての音姫

実際ね、製品としての音姫はとてもすばらしいものだと思うの。「わたしは必要ない」とか書いておいてほんとアレだけどホントに。だってさ、これ読んでみてよ。TOTOさんの音姫開発者インタビュー
音姫のリニューアルに関するお話なんだけど、そのプロセスがほんとうに興味深い。音消し以前に環境配慮という問題にも大きく貢献しているし、なにより流水音の作り方なんてめちゃくちゃ骨が折れる作業だよ。そうか、ナプキンを破く音まで気にしてくれてたんだ…なんて気づかされちゃったら、必要ないなんて言えなくなっちゃうよね。むしろ使いたくなっちゃうよね。
ものづくりって大変だけど、すごくいいなあと思う。勇気づけられるなあと思う。
とどのつまり、繰り返しいうけど製品としての音姫はすばらしいものなんだ。
環境にも、どんなタイプの女性にも特化している存在。それが音姫なのである。

 

 

■音姫の発見

なんて、ここ数ヶ月、このようにして音姫についていろいろと調べて関心を高めていくうちに「音姫なんていらない。」と思うわたしと、「音姫すげえ!」って思うわたしが混在する状態になってしまった。これは非常に気持ちの悪い状態である。じゃあわたしは、音姫を、どうすればいいのだ。

そんなこんなで最近は、デパートなんかのトイレに入るたびに排泄をおろそかにして音姫に気を取られてしまっている。音姫をどうしようかということばかり考えてしまって、ウンコに集中できないのだ。これは本末転倒である。それこそなんだか音姫の思うつぼである。こんなことはあってはならないのである。

でもだ。そんなことを繰り返しているうちに、音姫の音色に耳を澄ますなかで、排泄行為をする空間で流れている特異な音に、ひとつの特徴を見いだしたのである。

 

そう、考えるに、おそらく、音姫には流派がある。

 

いやこれは完全に個人的な見解なのだけど、流派というのはつまりTOTOが開発した音に微妙な違いがあるとかそういうことではなくて、音姫を奏でる(使用する)人の羞恥的観念と精神的観念よって生じる分派のことだ。
先ほど音姫の需要は「気づかいエチケットタイプ」と「自分主体のエチケットタイプ」によって支えられている、と書いたが、それを実際の使用状況と絡めて説明すると、下記のように流派が分けることができる。

 

(1)完全音姫流(自分主体エチケットタイプ)

どんな状況下においてもかならず音姫を奏でる流派。ウンコ・おしっこ・オナラすべての排泄物に対しても、またどんな人物とトイレ空間を共有しても必ず音姫を奏でる。
っていうか音姫それが当たり前。

 

(2)雰囲気音姫流(やや自分主体寄り気づかいエチケットタイプ)

親しい友人と同じ空間のトイレに入ってしまった場合や、静かなトイレに別の人が入ってきた場合などのいたたまれないシーンで音姫を奏でる流派。
したたかに奏でるのが特徴。

 

(3)排泄音姫流(気づかいエチケットタイプ)

下痢やオナラをする場合などの、排泄物の調子によって音姫を奏でる流派。
排泄物に対しての判断能力が研ぎ澄まされた人々が集まる流派である。

 

(4)無音姫流(無頓着タイプ)

音姫、ダメ、ゼッタイ。の流派。
かわりに排泄音を的確に奏でるのが特徴。

 

以上が、わたしの考える音姫4大流派だ。むしろこれ以外にないと思う。
先述したとおり、音姫以前は実際に水を流して排泄音を隠していたので、本物の流水音に対しても適応できる流派(流水流派!)と言えるだろう。

気づかいエチケットタイプ要素を含む(2)は、(3)と兼派する場合もあると思う。ちなみにわたしは、(4)だ。あ、だれも聞いてないね。

 

■でもやっぱり音姫がなくても大丈夫な世界にしたい

いやね、この流派を見いだしたのも、いろいろと女性に話を聞いてみて「自分主体のエチケットタイプ」の人が結構いることに、とっても驚いたのです。相手を不快にさせないための「音姫」から自分を正当化するための「音姫」になってる人、それが自分主体タイプの特徴。それって君たち、音姫に流されてますよ。

排泄行為は、恥ずかしいことでも悪いことでもないってことを、大人になっても理解していないのはよくない。そう、排泄行為は絶対正義なのである。そこを忘れてはいけない。

だからね、なんかもういっそ、もうわたしのように排泄音に対してなにも感じなくなれば、もしかしたら「音姫がなくても大丈夫な世界」なんていうのがおとずれて、それはそれで穏やかなんじゃないかななんて思う次第。
だって、人類みんな、ウンコもおしっこもオナラも、するんだもの。

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余談

ちなみに記録用としてこのようなページを設けた。
トイレ用擬音装置たちのページ

あと素朴な疑問なのですが、ウンコは音なんかよりもニオイの方がウッ!ってなると思うのですが、それはもう腹決めるしかないのですか。どうなの、女子のみなさん。

 

リカちゃんキャッスルに行ってきた

福島県小野新町に、「リカちゃんキャッスル」という

謎のお城があるというウワサを聞きつけた。

 

磐越自動車道 小野ICを降りてわりとすぐのところに

突如として現れるそのお城は、普通に通りすがっただけだと、

(周辺の森深い雰囲気からして)ラブホテルかなにかと

勘違いしてしまいそうな見た目らしい。

しかしどうやらそれは、女の子なら誰しも一度は遊んだことのある

「リカちゃん人形」のオープンファクトリー(工場)なんだそうだ。

 

私もこどもの頃、リカちゃんとたくさん遊んだ記憶があるので、

個人的にはかなり気になるスポットである。

さっそく行ってみよう。

 

IMG_1824(お城だ!キャッスルだ!)

 

わお! 思っていたよりもでかい! そして立派なお城だ!

このかわいらしい外観で、しかも中に工場があるとは、なんとすばらしい。

さすが、長きにわたって愛される、夢のあるおもちゃだなあと感心する。

 

IMG_1825(入り口は意外と入り口っぽい)

 

中に入ると、入り口でさっそくリカちゃんがお出迎してくれる 。

なんと、お出迎えしてくれるのはただのリカちゃんではなく、

リカちゃんのロボットなのである!

 

 

すげえ……リカちゃん、結構ぐわんぐわんしてるけど大丈夫なんだろうか……。

 

動作の不自然さとは裏腹に、かなり陽気なので、余計不安になってくる。

そんな関節の硬そうなリカちゃんを心配しながら奥に進んでいくと、

次のフロアは歴代のリカちゃんや、お店では見られないような

オシャレなリカちゃんがたくさん飾られている展示室が広がっていた。

 

IMG_1842(むかしのリカちゃんもやっぱりかわいい)

 

IMG_1847(初代彼氏、カネ持ってそうだなー)

 

IMG_1849(ガングロ!リ、リカちゃん!)

 

IMG_1856(こういう嫌なキャリアウーマンいるよね)

 

IMG_1857(ピンク髪でもカワイイ)

 

IMG_1858(バンドメンバー募集中。当方Vo)

 

IMG_1865(ゴージャスだ。玉のこしにでも乗ったんだろうか)

 

IMG_1863(これは夢に出るなあ……)

 

IMG_1861(もはやリカちゃんではない)

 

IMG_1868(個人的にこれが一番かわいかった)

 

すごい! あまりにもいろいろなリカちゃんが展示されているので、

すべてを写真におさめることができなかった。

それくらい、すさまじい種類のリカちゃんが展示されているのである。

これは、リカちゃんファンでなくても本当に圧倒されると思う。

あまりの量にリカちゃんゲシュタルト崩壊しそうな勢いだ。

 

つづいて展示室を抜け、通路のようなところに突入。

そこは、ガラス越しに工場の様子が見られるスペースになっていた。

なるほど! これがオープンファクトリーか!

 

IMG_1870(マジで工場だ)

 

そこは、あのメルヘンなお城の外観からはまったく想像できない

超現実的世界が広がっていた。

本当に、マジで工場じゃん!

 

IMG_1875(顔がタマゴのケースみたいなものの中にゴロゴロと)

 

どうやらリカちゃんファンの間では、この「リカちゃんキャッスル製」の

リカちゃん人形が人気らしい。

まぁたしかに、なんたってメイドインジャパンですからね。

 

IMG_1876(なにかを検査している)

 

IMG_1881(リカちゃんの髪の毛縫ってるー!)

 

IMG_1882(ちゃんと髪もとかしてるー!)

 

たしかに工場はただの工場であった。がしかし、中の作業の様子を見て、

なぜリカちゃんキャッスル製のリカちゃん人形が愛されるのか

わかった気がする。

 

そう。1体1体、本当に丁寧に作られているのだ。

 

リカちゃん人形なんて、たかがおもちゃかもしれない。

でもそれでも、ただのおもちゃだとしても、

少なくとも女の子の一生のうちの何分の1かを一緒に過ごす、

「大切な友達」にも近いおもちゃなのである。

これをこんなに大事に作ってくれているとは……

実家のリカちゃん人形、まだ捨てないでいてくれてるかな。

今度帰ったら、探してみよう。

 

IMG_1899(テンションが上がって帰り際に着てしまった。リカちゃんロボとおそろい!)

 

正直、リカちゃんキャッスルという施設にあまり期待していなかったけど、

このようにまんまとリカちゃんの魅力に取りつかれてしまった。

 

うん。リカちゃん、かわいいよ。

 

いつの時代も女の子の心をつかんで離さない、そのキュートないでたちは、

今日も私たちにがんばる勇気と希望を与えてくれるのかもしれない。

やっぱりリカちゃんは、この年になってもあこがれの存在なのである。

 

20140919_235741(リカちゃん誕生秘話本まで読むくらい夢中になってしまった)

 

愛する人に東横インをプレゼントしよう

※ページが重くて見られない方はこちらからご覧ください。
http://getnews.jp/archives/602814

 

突然だが、わたしの夫は東横インが大好きだ。

スクリーンショット 2014-06-12 午後10.09.10
<東横イン>

 

どれくらい好きなのかというと、まず東横インクラブカードの会員だし、

東横インに泊まるたびにおしっこちびりそうなくらい興奮してるし、

部屋に置いてある東横インの雑誌「たのやく」を必ず持って帰ってくるし、

東横インのグッズが欲しいがゆえにヤフオクで「東横イン」とキーワード登録

しているくらい。

 

…異常だ。

 

ではなぜ東横インが好きなのか?その理由を書くと、

それだけでブログが終わりそうなくらい長くなるので省略するが、

むかし彼は東横インに泊まったとき、こんなことをつぶやいてた。

 

「いつかボクが巨万の富を手に入れたら、自分専用の東横インをつくるんだ」

 

そのときは、ああそうですか。と流してしまったが、

しかし昨年、まだ結婚しておらず付き合っていた頃のこと。

彼の記念すべき40歳の誕生日になにかしなくては、と考えていたところ、

わたしはその「自分専用の東横イン」という言葉を思い出したのだ。

そして思いついた。

よし。彼専用の東横インをプレゼントしよう、と。

 

〜これはわたしが東横インをプレゼントしたことによって結婚するに至る、
新手かつ荒手のサクセス・ストーリーである。〜

 

 

 

 

■東横インをプレゼントするには

これほどまでに東横インと書いたあとに聞くのもなんだが、

みなさんは東横インというビジネスホテルをご存じだろうか?

東横インは、都内の主要駅各所、また地方では複線が通るターミナル駅などの

周辺でよく見かける、格安のビジネスホテルだ。

場所によってはなんと3,800円から泊まれるので、

ビジネスマンや宿代をおさえたい旅行者からの信頼も厚い。

そんな東横イン、見た目がわりと特徴的で、ビジネスホテルの外観としては

トップクラスのフォーマット力というか、

とにかくわかりやすく覚えやすい色形をしている。

 

名称未設定-1
<この色合いがいい>

 

彼専用の東横インをプレゼントする…そんなことできるのか。

フン…諸君。その心配は無用だ。

この夢のプレゼントを贈るには、巨万の富を得る以外に

「建築模型をつくる」という方法がひとつ残されているのだよ。

 

スクリーンショット 2014-06-12 午後10.43.15
<家を建てたりするときによく見る、アレ>

 

建築模型とは、実際の建築物を計画する際に

説明やプレゼンのためにつくられる模型のことだ。

つまり、あのデカい東横インを何百分の1かに縮尺して、

模型にしてプレゼントする。

おお、これならいけそうじゃないか。

 

 

と思ったものの、建築模型を作った経験はまったくない。

むむ、どうしたものか…

とりあえず、建築にくわしい友達に相談してみようか。

はたして無器用なわたしでも作れるもんなのだろうか…

 

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<東横インを作るまでのだいたいの流れをおしえてもらう>

 

細かい材料の買い出しを手伝ってもらい、ひとまずなにから始めればいいかを

丁寧に絵で説明してもらった。

基本は、1つの表面を1枚のパネルとして作り、それをつなぎあわせていくらしい。

わからなくなったら、あせって作らずに頭の中で立体を分解してみること。

そんなこといわれても、頭の中で分解できませんよ…と思ったので、

考えずにやってみることにした。失敗したら誕生日に間に合わないけど。

 

 

■さっそくつくってみよう

段取りを把握したところで、さっそく作りはじめる。

通常、建築模型は白無地で作ることが多いらしいのだが、

わたしは東横インが作りたいのでそういうわけにもいかない。

あの絶妙な色合いを出すべく、パネルに色画用紙を貼り合わせなくてはならない。

 

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<こんな感じで貼り合わせる>

 

この時点でだいぶ困惑しながらの作業である。

だって、パネルがデカいんだもん。

考えないで適当に採寸したおかげで、

このままでは完成時のサイズは60cm超になりそうである。

どうやってむこうの家まで運ぶんだよオイ。

 

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<このようなプラスチックの棒をくっつけていく>

 

あと、東横インらしさを強調するために必要な窓枠。

これもひとつずつ、こまかい手すりの部分まで作る。

いやはや、想定はしていたが、思った以上に細かい作業の繰り返しなので、

仕事帰りの疲れた状態でやるには目にくる。

それでも、毎日こつこつやっていくとそれなりに形になってきて、

そのたびに我が子がスクスクと育っていくかのような感動を覚えるのだ。

 

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<看板は要の部分だから丁寧に>

 

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<ただのパネルだったのが、クララのようにすんなり立った。>

 

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<ベランダも丁寧につけなくちゃね>

 

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<入口と縦看板もしっかりと>

 

ここまできて、東横インという建物そのもの自体は完成してきた。

しかし、なにかもの足りない。建築模型に良くある木か、道路か…

木製のパネルを買ってきて、それを地面にして花壇でも作ってみようか。

 

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<急にそれらしくなった>

 

ヤバい。東横インだ。

まごうことなき東横インだ。

このパネルの上に乗っているエリアすべてが、東横インの敷地なのだ。

 

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<木と、ちょうどよいサイズのクルマをおいて>

 

ここまでくると、もうプレゼントとかそういう領域を超えて、

「自分の作品」として愛すべきものができてしまった気がする。

でも、すばらしいものを作ったナルシズムなど、

わたし自身まったく感じることはなかった。

だって、わたし、東横イン興味ないし。

 

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<完成した!!>

 

できた。

なんかもう、わたしの部屋に東横インがそびえ立っていること自体、意味不明だ。

もちろん、意味不明なプレゼントをすることが目的だったが、

最終的に60cmを超える大きさになったため、意味不明さもひとしおだ。

あとはこれを誕生日の夜こっそり家においておくだけだ!

 

■ハッピーバースデー

誕生日当日。

当時わたしが住んでいた西巣鴨から彼の自宅まで1時間くらいかかる。

電車が混雑しない始発電車に乗って持って行こうと思っていたのだが、

なんと外を見ればドシャブリではないか!

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<いそいで余ったパネルとビニールで梱包する>

 

これだけのデカさだと抱える形になるため、傘も差せない。

ぐぬぬ、と意を決して電車で行くことを決意し、

(タクシーだと万単位になりそうだったのであきらめた)

ビッショ濡れになりながら家の中にこっそり置いてきた。

 

 

そして夜、仕事からまっすぐ家に帰ってきた彼は、

ドアを開けるなり、過去みたことないくらいに大爆笑していた。

彼も40歳。いろんな恋愛遍歴があるだろうが、

さすがに過去に東横インをプレゼントした女はいるまい。

 

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<部屋にかざってもらった。デカい。>

 

このできごとから1年くらいたって結婚したので、

直接このプレゼントが結婚につながったかというとそうではない。

そうではないが、確実に今の夫の中では雷に打たれたように

心が震えた誕生日だったに違いない。

 

サプライズプレゼントというのは、自分本位でも相手本位でもなく、

お互い本位でやらねば意味がないのだ。

 

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<新居にもちゃんと持ってきた。いつか東横インに住みたい(気がしてくる)>

 

結婚して、一緒に暮らしていく中で、乗り越えなくてはならない苦難に

立ち向かうときが、必ずやってくるだろう。

でも、わたしはそのとき、そのたびにこの東横インをみて、思いだしたい。

 

楽しければなんとかなるもんさ、と。

 

 

 

<余談>

引っ越しの見積のとき、営業の人が家に上がったのだけれど、

「旦那さまは建築関係のお仕事を…?」と言っていた。

まあ、そう思うよな。

 

 

 

 

4コマ漫画の持ち込みをしてみた

「漫画家になりたい!」

そう思い志す人はたくさんいるだろう。

「クールジャパン」と叫ばれる今、漫画というポップカルチャーは

ますます大きくなっていくと思われる。

ということで、私もそのクールジャパンな風潮に便乗し、

かねてよりやってみたかった出版社への漫画の持ち込みをしてみた。

『もしかして私も日本のカルチャーを担う存在になるかも…』

そんな淡い期待を寄せながら、ごくふつうに玉砕するまでの経緯を紹介しよう。

 

 

漫画といっても、想像力に乏しい私には

30ページを超えるストーリー漫画を描くほどの立派な話は思い浮かばない。

なので、小ネタをひとつひとつ表現できる4コマ漫画を描くことにした。

自分のTwitterやEvernoteに、いくつか小ネタは蓄積してある。(おもにダジャレだけど)

よし、そうとなったらまずは、つけペンとインク、あと原稿用紙を買いに行こう。

 

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<これらがあればなんとかなる>

 

4コマ漫画専用の原稿用紙なんてあるのか!と驚いた。

あらかじめ4コマの罫線が入れやすいよう、アタリが入れてあるのだ。

なるほど、これでサクサクモリモリ漫画が描けるぞ。

 

4コマ漫画界でも最大手の某出版社への持ち込みを決めた私は、

規定数である5ページを、3週間かけて描きあげた。

だいぶ時間を要したと感じるが、それだけ漫画を描くというのは大変な作業なのだ。

さて、その漫画がこれだ。

 

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5

 

いかがだっただろうか。

今改めて読むと、言葉遊びに走りすぎて、オチが弱いと自分でも思った。

まあ、それが持ち込んだ結果のすべてなのだが。

 

 

そうはいっても、描いた当初はウキウキ気分で編集部に持ち込みに行った。

参考までに、そのときに編集者の方に言われたことを、対話形式で記しておきたい。

ちなみに、編集者の方は若い(私とあまり年の変わらなそうな)女の方。

原稿は編集部の受付前の談話室で行われた。

 

 

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「なんというか、下ネタが多いですね」

prf

 

 

「(え?多いか…?そうか…?)そうです…ね」

6

 

 

「こういったギャグは、弊社の発行する雑誌を読むファミリー層にはウケません。あとオチが弱いですね。想定されるオチから脱せていない印象を受けます」

prf

 

 

 

「(気付かされるなと思いつつ)すいません…」

 

6

 

「あと絵が蛭子能収さんに似てますね

 

prf

 

 

「(たしかに似てると感動しつつ)すいません…」

 

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「今の時代はかわいい女の子が出てくる、いわゆる”萌え”路線が求められています。あなたの作品は、あまり時代に合いませんね」

 

prf

 

「(時代を恨みつつ)すいません…」

 

6

 

「ではあと、なにか質問はありますか?」

 

 

prf

 

「(なにも考えてなかった)えっと…下ネタが多いとおっしゃいましたが、5ページ中どれくらいなら下ネタOKですか?(どうでもいいことを聞いた)」

6

 

「えっと…そうですね…1コマくらいだといいですね

 

prf

 

 

「(細かいなと思いつつ)さ、参考になります…」

 

6

 

 

「それではもう結構ですので。お疲れさまでした。」

 

prf

 

「(なんかいろいろと混乱しつつ)ありがとうございました…」

 

 

 

 

…といった具合だった。

なんか、よくわからないけど、きちんと的を射ていたので、納得はできた。

納得はできたのだが、下ネタ多かっただろうか?

普段下ネタばかり言っているせいで下ネタの程度がマヒしているのだろうか私は。

この判断はみなさんにもまかせたい。

 

とにかく、漫画を描くというのは大変な時間と労力を要する。

またそれをたくさんの人に見てもらうのは、すごく大変な道のりだ。

私も実際に漫画を描いてみて、その苦悩を少しは(本当に少しは)感じることができたと思う。

漫画家と編集者の魂のぶつかり合いでできた漫画こそ、

強く強く輝ける日本の文化としてふさわしいものとなるのだ。

 

私としてはすごく楽しかったし、とてもよい経験になったが、

漫画に対する熱意があまりないようである。(最初からわかっていたけど)

 

漫画家を目指すみなさん。そして、漫画家のみなさん。

どうか、日本をよろしくお願いいたします。

 

硯には一口ようかんが似合う気がした

 

タイトルの通り、硯には一口ようかんが似合う気がしたので横に置いてみた。

※本当にそれだけの記事なので、読まなくてもいいと思います。切実に。

 

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<ほら似合う>

 

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<袋物でも似合う>

 

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<似合うけど中村屋ってようかんあったんだ>

 

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<とらやだって似合う>

 

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<パッケージの「鶴」なんてそこにある筆で書いたみたい>

 

 

実際にやってみて、とにかく似合うということがわかった。

ただそれだけだった。

あと、ヤマザキの一口ようかんは結構おいしくなかった。

人生の念頭においておきたいくらいにおいしくなかった。

というか、しばらくようかんはいいなと思った。

 

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<食べ飽きたしやり飽きた企画だった>

サラ・ジェシカパーカーになりたい

 

 

サラ・ジェシカパーカーは、かわいい。

というのも最近、映画「セックス・アンド・ザ・シティ」をかなり遅ればせながら観る機会があった。

そして私は、彼女の魅力にすっかり首ったけになってしまったのだ。

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<ゲオで中古580円で買った>

 

「セックス・アンド・ザ・シティ」は、映画化以前に1998年からTVドラマで放送されていた。

ニューヨークに住む30代独身女性4人の生活をコミカルに描く本作は、放映開始から10年以上経っても、

今なお続編映画が期待されているほどの世界的超人気作だ。

そんな「セックス・アンド・ザ・シティ」でサラ・ジェシカパーカーが演じるのは、

売れっ子ライターのキャリーという役。

恋愛至上主義で、ファッションと靴をこよなく愛する彼女は、まるで私とは正反対のタイプだ。

 

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<キャリーを演じるサラ・ジェシカパーカー>

 

自分にないものに惹かれるのは人間の性。

劇中のサラ・ジェシカパーカーは、とっても明るくチャーミングで、

私も強くてしなやかな女性にならなくちゃ!と気持ちを盛り上げてくれる。

恋愛に奥手で、根が暗い私も、サラ・ジェシカパーカーみたいになりたい。

そう思うのは酷なことだろうか。

 

●サラ・ジェシカパーカーを目指す

いきなり素敵な女性になるのは難しいので、とりあえずサラ・ジェシカパーカーを目指して

形から入ろうと思う。

ということで、金髪ウイッグとカラーコンタクトレンズを買った。

これでサラ・ジェシカパーカーになれるのか。

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<なんか違う>

 

そもそも私は顔が丸いんだった。あ、いやそういうことでもなかった。

服装がみずぼらしいのがいけないのか。

来週の知人の結婚パーティーのために買った服を着てみるか。

 

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<やっぱり違うしなぜか腰曲がってる>

 

サラ・ジェシカパーカーになれない。どうしたものか。

形から入れば少しは恋愛至上主義にもなれるのかな、とも思ったのだが、

そんなうまくことは運ばなかった。

 

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<このカツラ、今後使うことあるのか>

 

カラコンに関しては特に、ドン・キホーテでひしめきあうギャルの間をかいくぐって

買いに行ったので、相当な徒労と勇気を要した。

そんな気苦労も報われないなんて信じられない。絶望的だ。

 

●思いついた

1日中悶々とサラ・ジェシカパーカーになる方法を考えていたら、ついにひらめいた。

手っ取り早くなれる方法がひとつあるではないか。

ということで思い立ったが吉日、早速ユニクロに行くことにした。

 

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<ユニクロで>

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<パーカーを買う>

 

パーカーを買った時点でお読みの皆さんはいやな予感がしているのではないだろうか。

そうだ、ご想像の通りだ。

私は「サラジェシカ」という「パーカー」を着て、

本当の意味での「サラ・ジェシカパーカー」になるのだ。

 

 

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<どうだ!特製「皿ジェ鹿パーカー」>

 

プリント転写シールを使って作ったが、慣れないせいでいくらかムラができた。

でもそんなことは気にしない。

私は、みんなのあこがれの、皿ジェ鹿パーカーなんだから。

 

 

●皿ジェ鹿パーカーになって街に繰り出す

皿ジェ鹿パーカーになった私にもう怖いものなんてない。

実際は仕事も恋愛もダメダメだけれども、いまなら胸を張って言える。

「私は恋愛至上主義よ」と。

 

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<私は恋愛至上主義よ>

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<ここはニューヨークよ(本当は上野の不忍池)>

 

ムダに素敵なポートレートが撮れてしまっている。

それもこれも、この皿ジェ鹿パーカーのおかげだ。

魅力的な女性とは、常にフォトジェニックであるのだ。

 

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<何かに標的を定めた皿ジェ鹿パーカー>

 

「外見が変われば性格が変わる」というように、

「パーカーを羽織れば性格が変わる」と感じている。

臆病だった私は、皿ジェ鹿パーカーを羽織り、いま、大胆になる。

 

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<バラに囲まれる皿ジェ鹿パーカー>

 

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<矢切を渡る皿ジェ鹿パーカー>

 

ああ、勢いに乗っている。

皿ジェ鹿パーカーである私はいま、ノリノリなのだ。

この勢いに乗れば、きっと結婚もできる。

夢にまで見たウエディングドレスも(パーカーを着ているけれど)きっとすぐそこだ。

なので、結婚式場に向かった。

 

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<結婚式場に近づく皿ジェ鹿パーカー>

 

しかし、結婚式場にきてやっとわかったことがある。

わたしは大きな勘違いしていたのだ。

 

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<急におよび腰になる皿ジェ鹿パーカー>

 

サラ・ジェシカパーカーになれば、女性として自信がつくと思っていた。

しかし答えはNOだ。

「セックス・アンド・ザ・シティ」で彼女が数々の失敗をしたように、

私もたくさんの経験をしなければならない。

 

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<いい女になるのは時間がかかるということだ>

 

本当の意味で、サラ・ジェシカパーカーのように明るくてチャーミングな女性になるために、

私はそのパーカーを脱いだのだった。

さあ、今からでも遅くない。

自分を磨いて、たくさん恋をしようではないか。

 

 

料亭で新年会したい

料亭に行ってみたい。

高校のときにドラマ「前略おふくろ様」を観たときからずっと思っていた。

あこがれなのだ。

品のある女将と古めかしい店構え、職人気質な味わいかつ人間味のあるお料理…。

そんな「おもてなし」の象徴である料亭を、ぜひ日本人として

オリンピック前に(オリンピック前である意味は特にないけど)堪能してみたい。

 

そうだ。年も明けた2014年、ここは思い切って、料亭で新年会をやってみようか。

 

 

 

ということで、専門時代の友人たちを集めて同窓会兼新年会を開催することにした。

気を許しあった20代まっさかりだけの新年会。

果たして料亭なんかでやって怒られたりしないのだろうか。

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<ちなみにここにした。上野 韻松亭

 

お店を取ろうといろいろ調べてみると、どうやらどこの店も日曜定休が多いようだ。

世間と呼吸を合わせることも、おもてなしのひとつなのだろうか。

くそ、かっこいいぞ、料亭。

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<奥が深くてのど笛がなるなー>

 

みんなにはスーツかワンピースを着てくるように指示している。

あとは、当日女将に怒られないことを祈るだけだ!

 

 

 

そしてついに待ちに待った新年会の日。

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<三本さんは27万円のスーツ(あまり似合っていなかったが)を着てきてくれた>

 

 

久々に再会した友人たちと積もる話をしながらワイワイとお店に向かうと、

その盛り上がりもつかの間、お店に着くなりその佇まいにみな言葉を失うこととなる。

 

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<ガ、ガチだ…>

 

なんという店構えであろう。まさにザ・料亭。ザ・一般人立ち入り禁止。

ある一定の収入と気品がないと入れない店にしか見えない。

なにがおもてなしだ。どっからどうみても、若いモンは中に入るな。おもてでろ。って感じだ。

 

タジタジと怖じ気づきながらも入口を覗いてみると、

意外にも女将は笑顔で迎えてくれ、意外にもすんなりと部屋に通された。

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<で、でも、な、なんだか、き、緊張するね>

 

なんだ、若いモンだけでも料亭に入れるのだな。案外ちょろいんじゃないか、料亭。

この勢いでボトルでも入れようかと話していたが、さすがに結構いいお値段であそばすでごわすのね。

いい価格設定にろれつが回らなくなってくる。

 

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<満場一致で我に返るわたしたち>

 

お料理が一番安くて一人7,500円。

ボトルを入れるとなると同じくらいまたはそれ以上の値段がかかる。

4人で割ればたいした金額ではないが、お正月とはいえお年玉がもらえない年齢だ。

ここは慎重に1本600円の瓶ビールを入れるしかあるまい。

 

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<ビールは決して貧しい人々の飲み物ではない>

 

このあと、ついに待ちに待ったお料理が次々と料理が運ばれてくる。

説明がめんどくさいので、とりあえず写真を見てほしい。

そしてやや尚早ではあるが、一言で端的に感想を述べよう。

 

期待していたものと違った。

 

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<まあ彩りはきれいなんですけども>

 

例えるなら、サラダランチを食べているような感覚だ。

物足りないというか、「あの、この料理って、これでいいんですかね?」と、

疑念を取り払う間もなく食べ終わる感覚。

 

料亭だからおいしいはずだ。そう思おうという意思はどこかで働いても、

やっぱり口にするたびにやってくる「………?」を隠すことはできない。

みんなも「ねえ、これっておいしいのかな?」といいながら食べていた。

 

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<僕これおいしいのかわかりません、と三本さん>

 

期待していた料亭の味というものが、大幅に想像とズレた。

このみんなのガッカリした雰囲気をどうにかして盛り上げなければなるまい。

幹事である私は、料理が口に合わなかったことを想定して、一つ企画を考えていた。

 

 

 

20代半ばに差しかかったわたしたち。

大物になる前にサインをもらっておこう、だなんてことは同窓会ではたまに見る光景だが、

私の想定では、みんな多分将来大物にはならない。

だからこそ逆に、みんなのサインを見ておきたいと思っていたのだ。

まあ企画というよりは私のワガママである。

 

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<なので無理矢理サインを書いてもらった>

 

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<ここ料亭なんですけどね>

 

「サインなんかこの年になって書いたことないよ〜」といいながらも

みんなわりとノリノリで書いてくれた。

そうだよな。これが最後のサインかもしれないもんな。

せっかくなので人気投票でキング・オブ・サインを決めようではないか。

 

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<あっさりとマクモさんに決定した>

 

キング・オブ・サインには、マクモさんのサインが選ばれた。

ネットリと執拗で、にゅるにゅるした線がとっても魅力的なサインだ。

これはぜひとも、将来大物になって使ってほしいと思うサインである。

 

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<優勝賞金(ガーゼマスク)の授与>

 

料亭の雰囲気を堪能し、また一つ大人になったわたしたち。

将来大物になっても、もっと高いお店に行けるようになっても、

自分たちは自分たちであり続けたいと強く思った。

料亭でこんなことやれるくらいには。

 

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<いつまでこのテンションでいられるのかがこれからの人生の楽しみだ>

 

ちなみに余談だが、帰りぎわ「お忘れ物ですよ」と女将から

キング・オブ・サインを決めるときに使った紙の花を受け取った。

申し訳ない限りである。

 

 

========<閲覧者プレゼント>=================

ブログ内に登場したマクモさんの「ネットリサイン」を

メールをくださった中から抽選で1名様にプレゼントいたします!

氏名と年齢を記載して、yappantu@gmail.comまでご応募ください。

応募期限:2014年3月30日まで

当選者の発表は後日ブログにて発表いたします。

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